開催報告:教育協力ウィーク2024 【Forum2050特別セッション】

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【教育協力ウィーク2024 開催報告】

今回、JICA教育協力ウィーク2024においてForum2050は「日本と世界のこどもたちがつながり共創する未来―そのために私たちができることは?―」というテーマで団体初の全員で行うイベントを開催しました。このイベントは、年齢や職業関係ない様々な立場の人が登壇し、会場やオンライン参加の方も質疑応答できる双方向のセッションとなりました。JICA事務局の方々からも、小学生や高校生が登壇するという点で、これまでにない斬新なセッションだと評価され、教育協力ウィーク2024全体にとっても非常に刺激的な内容だったとの感想をいただきました。

〈参加者アンケートの一部をご紹介します〉

  • 大人と子ども、いろんな人が混じって考えるときっと日本も世界も少し変わっていくのかなと思いました。(JICA職員)
  • 小学生から国際協力に携わる方々から、それぞれの経験や考えを一度に聞くことができて良かった。(官公庁)
  • 自分が子どもの頃からこのような機会に参加できていたらよかったなと思います。高校生の方もおっしゃっていた通り、自分の事として、平和についてこれから考えていこうと思いました。未来をつくる若い世代と、大人の世代みんなで取り組んでいくべきことだと思いました。(官公庁)
  • 司会含めて、若い世代が会を回されて、素晴らしいと思いました。真剣に取り組むことへの主体性や意欲を感じました。様々な世代が対等に話し合う場を持つことに意義を感じました。(民間企業)

一方で、「開催時期や時間に制約があり、参加が難しい」といった意見もありました。これらのフィードバックを今後のイベント運営に生かしていきたいと思います。

では、セッションの様子、順を追って皆様にご紹介させていただきます。

JICA 教育協力ウィーク2024の登壇者の子どもたち

小学生から高校生メンバーがそれぞれ自由に自分の言葉で想いを発信

最初に、JICA職員の松山様と畔上様による共同基調講演がありました。お二人は教育協力と開発教育の実務を長年担当されており、現場での課題と、それを克服するための取り組みについて熱意をもってお話をしてくださいました。次に、横浜市の国際交流事業に携わる前田様が、自治体の視点から国際協力についての展開や課題についてご講演されました。どちらの講演も、実務に基づいた視点からの話で説得力のあるものでした。

バングラデシュからオンラインで参加の副代表よりコメントと現地の大学生からのメッセージを流す様子

続いて、バングラデシュにいる当団体の副代表が、現地の若者たちのリーダーシップや国を動かす力についてお話ししました。バングラデシュでは現在、若者たちが中心となって歴史的な変革を進めています。その彼らのリアルな声を集めたインタビュー映像を会場で流したところ、歴史的な背景から複雑化した問題に関して学生自身がどう動いていくのか、という点で非常に重く深い内容で、会場全体の参加者が真剣な表情で見入っていました。

JICA 教育協力ウィーク2024の登壇者たち
未成年メンバーの意思を尊重し、対等な目線で真剣に話しあう様子

未成年メンバーの意思を尊重し、対等な目線で真剣に話しあう

次に、次世代の視点からとして、当団体の最年少メンバーの貫慈くん(小5)、ルワンダ留学をした明香凛さん(高3)、司会の真綾さん(高1)による平和な未来についての想いを自由にそれぞれ語りました。「自分ごととして知ることから始める」「今ある平和の土台を固めていきたい」というメッセージ等を発信し、会場の大人も大きく頷いていました。その後、登壇者によるパネルディスカッション、会場やオンラインからの質疑応答、最後に当団体監事の植嶋から総括でイベントを締めくくりました。

セッション終了後、年の差があっても関係なく真剣に議論
オンサイトの方と最後に記念撮影

今回のイベントを通じて、平和な未来を共に創り出すためには、国際理解が非常に重要であると再認識できました。

特に、次世代を担うこどもたちが異なる文化や価値観を理解し合い、共に考える機会を持つことは、未来の平和な社会を築くための大きな基盤となると感じています。そして、今あるあたりまえの中に沢山の平和と幸せがあることにも気がつき笑顔が連鎖していくようなイベントを今後も企画運営していきたいと思っています。


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Forum2050は、「世界のこどもたち 一人ひとりの未来への想いが人類の未来を創る」をコンセプトに、企業や学校、教育機関等と連携しながら、子どもたちと共に未来の人類社会の平和と発展について、子どもたちが考えるきっかけを創造しています。

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