開催報告:すぎなみ発みんなで考える「自分ごと」としての平和(2025.08.24 荻窪)

杉並イベント

2025年8月24日、Forum2050は、杉並区によるNPO助成金事業の支援を得て、平和を自分ごとと考えるためのワークショップを開催し、地元の杉並区で初めてとなる貴重な一歩を踏み出しました。37度を超える日曜日、荻窪の会議室には、小学生、中学生、高校生、大学生から、シニアの方々まで、多様な世代が集い、平和というものを自分ごととして考えるために、とりわけ、未来を担う若い人たちが、そう思えるようになるために、私たち一人ひとり何を想い、考え、どのように行動すべきか、について話し合いました。イベントの司会進行は、すべて団体の若手メンバー(小学生~大学生)がとり行いました。

前半の部分では、区在住のウクライナ人、イゴールさん(日本ウクライナ協会KRAIANY副理事長)も参加し、平和を守ることの大切さ、失われた平和を取り戻すことの困難さを切々とお話いただきました。国際協力に従事する人たちや、地域振興の活動家、中国ルーツのカナダ人、学校の先生、親子連れなど、さまざまな立場の人たちに積極的にご発言いただきました。

ワークショップは参加型で、参加者全員が、平和を身近に考えるようになったきっかけや、あるいは、平和をなかなか自分ごととできない理由などを出し合い、それらを元に、若い人を含む私たちが、どうすれば平和を自分ごととして捉え、行動することだできるようになるにか、を話し合いました。

それぞれ2時間あまりのセッションを2回ということで、この大きなテーマを深めることはなかなかできませんでしたが、さまざまな人々の立場や状況を、時間と空間を超えて創造し、思い遣ることの大切さ、またそのきっかけとして、さまざまな人々の話をしっかりと聴くことの大切さなどを確認することができました。そして何よりも、このような重たい課題について、大人たちだけでもなく、こどもたちだけでもなく、世代を超えて率直な意見交換が出来たことが大変印象深かったという声も参加者の多くからいただきました。

イベントの参加者は総勢50名弱と小規模ではありましたが、このイベント開催に際しては、杉並区、すぎなみ協働プラザ、杉並区交流協会その他地元の関係者の多大な支援をいただき、団体の活動や目指すものについて、理解をしてくださる方々を増やすことができました。

ちなみに、杉並区は、1954年のビキニ環礁での水爆事件を契機にはじまった原水禁運動が全国に、そして世界に展開するに際して拠点のひとつとなった地でもあります。その80年を超える伝統を踏まえつつ、大変ささやかな一歩ですが、大切な一歩をすぎなみで踏み出すことができました。

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Forum2050は、「世界のこどもたち 一人ひとりの未来への想いが人類の未来を創る」をコンセプトに、企業や学校、教育機関等と連携しながら、子どもたちと共に未来の人類社会の平和と発展について、子どもたちが考えるきっかけを創造しています。

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