「友達ごとが、世界を変える。」――ジョージアとバングラデシュからー Forum2050 2026年2月号

WEBマガジン2026年2月

こんにちは。Forum2050広報担当の駒走(こまばしり)拓三です。今回は、いきなり若手メンバーの活躍について宣伝させてください。大学に通いながらForumの活動も行う板谷明香凛(いたやあかり)さんが、「気になる10代名鑑」に掲載されました。「行動を起こすきっかけはひとりの少女と絵本だった」と話す明香凛さんのメッセージを、ぜひご覧ください!
して、まずひとつ、とてもささやかなことですが、嬉しかったことをお伝えしたいと思います。

明日香さんの写真
きっかけは絵本とテレビ。世界中の子どもが夢を語り合える社会を目指す大学生【板谷明香凛・19歳】

Steenz(スティーンズ) https://share.google/GbWEGveiL3rZ1FBld


さて、2026年メルマガ2月号では、団体の若手メンバーでもある久永龍哉(大学院でデータサイエンス専攻)さんの講演・対話の際に実施したアンケートのデータ分析について、

バングラデシュ駐在の庄子副代表からは、2月12日に行われた国政総選挙の結果を報告させていただきます。

また、JICA海外協力隊の小松采妙(さら)さんと若手メンバーが中心となって行っているオンライン国際交流会「それいゆ(仮名)」について、ジョージアのさらさんから報告いただきました。ぜひ美しい写真と共にお楽しみください。

メルマガに対する質問、ご意見ありましたらメール等でお知らせください。こんなことが知りたいなどのご要望も大歓迎です!

―今回のニュースレターのトピック―

  1. 【団体活動実績】
  2. 【Forum2050代表 戸田隆夫からの報告】
  3. 【メンバーからのメッセージ】バングラデシュの国政総選挙
  4. 【ジョージアで活動するJICA海外協力隊の小松采妙さんからメッセージ】
目次

団体活動実績

最近の主な活動・イベント

1/21-1/20
1/26 横浜市、一社かたわらとの意見交換
1/29 世界銀行元東京事務所長 米山秦揚さん往訪
1/29 ジョージアとの交流会の今後についての意見交換
1/30 愛知県瀬戸市立幡山中学校での講演・対話
2/02 川崎市立向丘小学校片岡義順教頭先生往訪
2/09 JICA青年海外協力隊事務局往訪(大塚事務局長・和田審議役)
2/11 澤村信哉さん(児童養護施設House of Joy)との意見交換
2/12 高橋悠太さん(一社かたわら)との意見交換
2/16 講演インパクトの分析(東京女子医大岩下先生他)

2/16 横浜市との打合せ(国連ピースサークル関係)

Forum2050代表 戸田隆夫からの報告

皆様

 寒さの厳しいときもまだ時折ありますが、日差しは春の気配を感じさせる暖かさとなりました。皆様におかれては、お元気にされていますか?

 「私たちの活動は、こどもたちの心に届いているのか?」

 今回は、これに関して、まずひとつ、とてもささやかなことですが、嬉しかったことをお伝えしたいと思います。

■幡中で3度目の挑戦

1月31日、愛知県瀬戸市立幡山中学校の2年生・特別支援学級1~3年の生徒たち約160人と話をさせていただきました。

同校で話をするのは、今回で三度目。招聘してくださった学校、とりわけ梶田校長先生に感謝です。
「生き方講座」という枠組みの中で、今回は、50分×2回とたっぷりとお時間をいただきました。

テーマは「未来の自分と未来の世界」。
対話の目的は、いつもどおり、参加してくれた若者たちが、未来の世界のことについてそれを「自分ごと」として今よりたとえわずかでも関心を持つようになることです。
1月30日、幡山中学校2年生・特別支援学級1~3年との生徒たちと。
冷え切った体育館でもしばらくすれば寒さを忘れる?

■「そんなの関係ない」というこどもたちに変化?

この講演・対話の際に実施したアンケートのデータについて、今回は、団体の若手メンバーでもある久永龍哉(大学院でデータサイエンス専攻)に分析をしてもらいました。

このアンケートについては以前もご説明しましたが、講演の前と後に同じものを実施し、①世界とのつながりの意識、②感謝の気持ち、③相互理解への積極性、④未来の世界への関心、そして⑤未来の世界への行動意欲を中心に、こどもたちの心にどのような変化があったのかを推測するものです。

 これまでの私の分析では、全体の動きを平均値でみる、ということしかできていなかったのですが、今回は、ひとり一人の変化を抽出し、特に、当初において、先の挙げた5項目について否定的消極的な回答態度を示したこどもたちにどのような変化が起きたのかと推測されるか、について調べてみました。
 その結果は下図のとおりなのですが、まとめると、5項目いずれにおいても、彼らの半分以上が回答態度を前向きに変化させ、特に、世界とのつながり意識や、未来の世界に向けての行動意欲については、8割以上が前向きな態度に変化しました。


【図】瀬戸市立幡山中学校における講演・対話のインパクトについて
(特にネガティブな回答態度の変化に焦点を絞った考察)

(作成:久永龍哉)

 平和教育、異文化理解や多文化共生社会のための教育などについては、多くの優れた活動があります。

敢えて厳しい見方をすれば、ですが、どうしても、熱心なこどもたち、関心を持って聴いてくれるこどもたちと、そうでないこどもたちの間に格差があり、後者におけるインパクトが必ずしも明確ではなかったのではないか、と思っていました。
私自身、これまでの活動を通じて、「果たして、本当に届けたいこどもたちに届いているのか?」と自問を続けてきました。

しかし今回、「世界のことなんて関係ない」、「自分はひとりでいきていく」と言っていたこどもたちの心を、もし、わずかでも揺さぶることができていたとしたなら、大変嬉しい、と改めて思った次第です。

■講演形式の限界? 相互理解への取組み

もうひとつ、ここから大切な学びがありました。それは、5項目における変化が均質ではなく、特に、「相互理解への積極性」という観点に関しては、インパクトが相対的に少なかったという点です。
この点は従来からも全体の平均値などで表れておりましたが、今回、否定的な回答態度の集団においてはっきりとみられることがわかりました。

 もしかしたら、この点は、いわゆる講演形式のアプローチの限界かもしれない、と思うようになりました。
さまざまな異なる状況にあって多様な考えや価値観を持つ人たちと理解し合うことは、容易ではないと思うのがむしろ自然なことです。
それを乗り越えてチャレンジしようとこどもたちが思うには、社会が、そのような機会をこどもたちに対してより多く提供することが大切です。

また、こどもたちの身近にある機会として、特に、外国籍のこどもたちとのつながりの機会をそのように「捉え直す」ことが大切です。そして、そこで、こどもたちが、つながり、理解し合うことを「楽しい」と思ってくれることによって、そのような機会が継続し定着し、発展していくと思います。

 もちろん、これも、したり顔でコメントするのは簡単で実際に行動に移すことは容易ではありません。
 ただ、本当にしみじみと幸運だなあと思うのですが、実は、このような考えを巡らせているちょうどそのときに、もうひとつ、嬉しい変化があったことを併せて報告させてください。(長くなってしまってすみません💦)

■若手のイニシアティブで見いだした新たな活路

これまでも、ジョージアとの交流会を実施してきたことはご報告をさせていただきましたが、若手メンバーのイニシアティブで、この報告会を拡大発展し、日本とジョージアだけではなく、より多くの国・地域の若者・こどもたちの間の交流会にしていこうという声が、若手メンバーから挙ってきました。

この交流会、最初から、藤本真綾さんその他の若手メンバーのイニシアティブで始まったのですが、すでに8回を数え、毎回話の内容も深まってきています。
おそらく、今月号で寄稿してくださることになると思いますが、現地ジョージア側で協力してくれている小松さらさん(ジョージアに派遣されているJICAの海外青年協力隊員)も、その方向に前向きで、一緒に拡大していこうという雰囲気になってきています。

このあたりは、今月22日に予定している交流会の模様の報告を含め、引き続き報告させてください。
講演形式の活動では限界があるかも、と思った異文化理解、多文化共生等課題に関し、若い人たち同士の交流という活動は、明らかに、そして、遙かに大切で効果があるのでは、と感じています。

 2月9日、三人の若手メンバー、黎明期からのメンバー板谷明香凛、最年少メンバーの山際貫慈、そして、大阪から出てきた三好華とともに、JICAの青年海外協力隊事務局を訪ね、協力隊員たちとともに、この交流会を発展させるという私たちの夢をJICAの幹部に説明させて頂きました。大塚事務局長と和田審議役が温かく迎えてくれました。また、三人のメンバーにJICAの職場も見せてくれました。私個人としては、古い友人たちに思わぬところで再会できたのがとても嬉しかったです。
竹橋のJICA青年海外協力隊事務局を始めて訪ねた三好華さんと山際貫慈くん。 このあと、板谷明香凛さんも合流
(JICAの大塚さん、和田さん、板谷さんも含め集合写真を撮り忘れたのがとても残念💦)

■若者の一歩が組織を変える

最後に、組織運営についてもうひとつ。

 団体の運営と組織作りのために最も大切な行事のひとつが毎週の定例です。
毎週日曜日朝8時(時差の関係で、3年近く、バングラデシュの庄子副代表は朝5時前起き、駒走副代表は朝6時前起きです!)にオンラインで定例をやっているのですが、1月半ばから、この司会を若手メンバーの筑波結花が自ら名乗り出て担うようになりました。

朝の慌ただしい限られた時間の中で、小学生から高齢者までの様々な年齢とバックグラウンドのメンバーから多様な意見を引き出し、組織としての方向性を見いだしていく、という役割は、容易なことではなく、これまでは、私あるいは庄子副代表が担っていたのですが、結花さんが仕切ることによって、ガラッと定例の雰囲気が変わりました。65歳の私が「どうですか?」とするのと、彼女が尋ねるのでは、何かが本質的決定的に違うようです。そして、その様子をみていた貫慈くんも、「自分も(司会を)やってみようかな」と一言。
「若手が引っ張る多世代協働型組織」に向かって、また1つ、小さいですが大切な階段を上がった様な気がします。

 ここまで読み進めていただきありがとうございます。
 皆様とは、またさまざまな機会にお会いできますことを心から楽しみにしております。団体としてまだまだ至らぬところだらけですが、これからも謙虚にしかし精一杯前を向いて進んで参りますので、引き続きいろいろとアドバイスやご支援をいただけますと幸いです。また、貴重なお時間をとって、お話をさせていただける方におかれては、是非お話をさせていただきたく、どうか気軽にお声かけください。

 末筆となりましたが、日本では、数日前からは、関東地方では花粉も飛び始めたようですが、皆様におかれては、どうかくれぐれもご自愛ください。

2026.2.19
杉並区高円寺にて
戸田隆夫
携帯:08058967912
メール:toda@forum2050.com
フェイスブック:https://www.facebook.com/takao.toda.54
X:https://x.com/forum2050?s=21&t=-jQeTjzOoHjrmEbKJvNwNg

メンバーからのメッセージ:バングラデシュの国政総選挙(庄子 明大、副代表)

 日本で高市首相率いる自民党が圧勝するなど盛り上がりを見せた国政総選挙から4日後、2026年2月12日には筆者が長年駐在する南アジアのバングラデシュでも国政総選挙が行われました。朝7時半から開いた投票所には多くの市民が並び、約1年半、待ちに待った総選挙となりました。と言うのも、2024年7月に学生ら若者を中心とする反政府運動が盛り上がり、一気呵成に同年8月5日には当時のハシナ首相がヘリコプターで外国へ逃亡するに至り、その3日後の8月8日は暫定政権として、世界的に最も有名なバングラデシュ人の一人でありノーベル平和賞受賞者であるモハマド・ユヌス氏が暫定政権の首相級(Chief Advisor)として就任し、約1年半、ユヌス氏率いる政権が国を暫定的に統治しながら総選挙の準備を進めてきたからです。隣国インドへ逃亡したハシナ首相が率いていた前与党(アワミリーグ党)は過去16年に及ぶ独裁政治を断罪され、今回の総選挙への参加は認められませんでした。

 結果は選挙翌日の2月13日に選挙管理委員会から発表され、建国直後以来、前与党のライバルとして二大政党的な立ち位置であったBangladesh Nationalist Party(BNP党)が一院制300議席中の3分の2以上となる209議席(+友党3議席の計212議席)を獲得して圧勝しました。これは当初から予想されていたことで、他の有力政党では68議席を取ったJamaat-e-Islam(イスラム協会:JI党)が野党第一党となったものの、もともとJI党はイスラム原理主義的とも言われて穏健なイスラム教徒からは距離を置かれており、イスラム主義系では最大政党ながらも今までは17議席(2001年)が過去最多だったため、50議席も取れば躍進だろうと言われていました。68議席も獲得したのはバングラデシュ国民がやや厳格なイスラム主義を受け入れてでも旧来型の汚職腐敗が当たり前な世俗政党(アワミリーグ党、BNP党など)に嫌悪感を持っていることの現れかもしれません。

 2024年政変を表立って率いた若者たち中心のNational Citizen Party(NCP党)は党首も20代で暫定政権では党幹部が大臣級(Advisor)を担うなど、昨年までは台風の目となりそうな存在感を示していました。しかし、選挙前には大方の予想どおりJI党と連立を組むことを正式表明し、イスラム主義に傾倒することを良しとしない元学生運動グループは内紛気味にNCP党から離れていきました。また世間一般の見方としても経験不足なNCP党はJI党に飲み込まれた、そもそも政変直後から囁かれていた説として政変は学生や若者(現NCP党幹部等)を表に立たせているだけで背後ではJI党やBNP党が動いていた、いわゆる若者たちは表向きの操り人形だったという論も大きくなっていました。それもあり、NCP党の獲得議席は6に留まり、JI党に飲み込まれた感が高まってしまいました。

 BNP党としては国民から積極的・前向きに支持されたというより、最大のライバル・アワミリーグ党の不在、対峙することになったJI党やNCP党もイスラム主義や経験不足で支持を集めあぐねたということを理解しているはずです。あくまで消去法でBNP党が選ばれたことを認識し、謙虚に政権運営をしていかねばすぐに国民の支持は失うでしょう。さっそくBNP党の現党首タリク・ラフマン氏(建国時の軍人の英雄・元大統領の息子であり、その元大統領の妻で昨年末に亡くなった元首相の息子で、昨年のクリスマスに17年ぶりに亡命していたイギリスから母国へ帰還した)は支持者に浮かれないよう伝え、選挙翌日の金曜日にもお祝いのパーティーをするのではなく、イスラム教モスクでの特別なお祈りをするよう指示をしていました。

 今後に向けては、総選挙と同日に国民投票でYES/NOの信を問うた7月憲章(2024年政変を機に今後の改革方針を暫定政権が定めたもので、投票者の約7割がYESとしたため、新政権は憲章の内容を政策として履行していく必要がある)の取り扱いや、野党第一党となったJI党・イスラム主義とどう折り合いを付けていくか、外交的には隣国インドとの関係悪化にどう対処していくか、直近20年近く国家運営をしてきた経験豊富なアワミリーグ党関係者・支持者を排除した形で地方政治を含め安定した政権運営をできるか、課題問題は山積しています。

 ダッカに住む一個人としては、2024年政変で若者たちが掲げたスローガンは「Reform(改革)」だったものの、アワミリーグ党が去ったところに別な方々が取って代わっただけの「Replace(置換)」だったように感じていたので、新政権には外交はもちろん、暫定政権が苦労した内政において改革(実験的や前政権の否定、思いつきではなく、過去の積み重ねを活かした改革)を進めて欲しいと、心から願っています。

総選挙勝利後のBNP党タリク・ラフマン党首

総選挙勝利後のBNP党タリク・ラフマン党首
出典:Dhaka Tribune紙(2026年2月13日WEB記事 ”All eyes on Tarique Rahman as BNP set to form government” https://www.dhakatribune.com/bangladesh/politics/403264/all-eyes-on-tarique-rahman-as-bnp-set-to-form)

ジョージアで活動するJICA海外協力隊の小松采妙さんからメッセージ

はじめまして!
JICA海外協力隊としてジョージアのNGOで青少年活動をしています、小松采妙(さら)です。
ご縁を繋げてもらい、1年程前から2か月に一度のペースでForum2050のメンバーと一緒に、オンライン国際交流会「それいゆ(仮名)」を企画運営しています。今回はこれまで私たちが実施してきたオンライン国際交流会の活動についての紹介と、これまでを振り返ってみようと思います。

写真:配属先の同僚たちとの写真です。右から2番目が私です。私の両隣にいるジョージア人の同僚2人、一番左のピースコー・ボランティア、そして私の4人のチームで青少年活動のプロジェクトを担当しています。

ジョージアについて

ジョージアは東ヨーロッパと西アジアの境界に位置し、「ヨーロッパとアジアの交差点」とも呼ばれています。人口は約400万人弱、面積は北海道よりやや小さい、日本と比べると小さな国です。

大国に囲まれた地理的条件から、歴史の中で幾度も他国に占領されてきました。しかし、人々の強い想いと努力によって、独自の言語であるジョージア語や、世界最古といわれるワイン文化とその固有のぶどう品種など、たくさんの独自の伝統文化を守り続けてきました。豊かな自然と地理的背景から、国内には多くの民族が暮らしており、地域ごとに大きな特色があるのも魅力です。

私はジョージア東部カヘティ地方にあるアフメタ地区に赴任しています。その中でも、チェチェン系ジョージア人である「キスト人」が多く暮らすパンキシ渓谷という場所で主に活動しています。ジョージアの国教はジョージア正教会ですが、キスト人の多くはムスリムです。少数民族として暮らすキスト人コミュニティの特に若者と女性の教育機会を広げるための活動に取り組んでいます。

交流会「それいゆ(仮名)」って何しているの?

交流会はForum2050メンバーとジョージアからの参加者を中心に活動しています。回を重ねるごとに、ジョージア国内や日本各地からの参加者も増えてきました。
当初はお互いの国や文化を紹介し合い、交流そのものを楽しむ場でした。現在では、定期開催を通して信頼関係が築かれ、共通テーマをより深く掘り下げられるようになっています。

例えば「平和」をテーマに、Forum 2050メンバーがイニシアティブを取り、キスト人コミュニティの同世代とともに「自分ごととしての平和」について話し合いました。
2つのグループに分かれて平和の定義を考えたところ、Aグループは「落ち着いた日常」、Bグループは「権利のある自由」と表現しました。
正解はありません。なぜそのように考えたのか、その背景には何があるのかを共有する時間となりました。価値観の違いは、育ってきた環境やこれまでの経験によって形づくられます。
世界にはどのような暮らしの中で生きている人たちがいるのかを知ろうとする努力、そして相手の気持ちを想像する力の大切さを改めて実感できた心に残る時間でした。

平和をテーマに話した回の様子
平和をテーマに話した回の様子
各チームでのお互いを尊重し相手を理解しようとする双方の姿勢や、アクティビティが終わる頃に参加者たちが交わしていた名残惜しそうな別れの挨拶を見て、胸が熱くなりました。

また別の回では、小学生から大人までが「教育」をテーマに、国や世代を超えた意見交換を行いました。日本、ジョージア、バングラデシュ、アメリカから参加者が集まっていたので各国の義務教育や高等教育の現状に互いに驚き合う場面が多く見られました。バングラデシュでは1クラス100人を超えることもあるという話が印象的でした。
お互いの現状を共有し合うことで、改善点や解決策のヒントに気づくきっかけにもなりました。
自分たちが「普通」だと思っていることを問い直すことで、より良い環境づくりへの視点が生まれます。これも国際交流の持つ力の一つだと感じています。

「教育」をテーマに話した回の様子
教育」をテーマに話した回の様子
小学生、高校生、大学生、スクールカウンセラー、教員、学校外教育、人事専門家という幅広い立場の「教育」の当事者たちが参加者で揃い、各立場から見える現状について語ることができたとても貴重で贅沢な時間でした。

それいゆ(仮)」への想い

この交流会は、単なる文化紹介の場にとどまらず、「世界のどこかのリアル」を知り、語り合える場所へと成長しています。自分たちの「当たり前」が当たり前ではないと気づき、違いから学びを得ることができる時間になっています。
「なんとなく楽しそう」という気持ちで参加したメンバーが、言語や文化を越えて、世界で起きている出来事を遠い他人事ではなく、友人が直面している課題として受け止めるようになっています。
この交流会が、自分の気持ちを安心して共有し、ともに考えることができる居場所になればという想いで運営してきました。
開始から1年が経ち、交流会で生まれたつながりが新たなつながりを生み出しています。少しずつ広がるこの輪に、大きな意味を感じています。

JICA海外協力隊として活動していて特に感じることがあります。それはインターネットにある情報はほんの一部の声が拾い上げられて発信されていると言うことです。
メディアで伝えられる情報と、現地の人の声が食い違うことも少なくありません。現地で生活を共にし、活動してきてはじめて見えてくる多角的な現実があります。

日々のニュースで聞く世界での出来事は自分の生活とは関係のないように感じられることがほとんどだと思います。実際にすべてを「自分ごと」として理解するのは現実的に難しいかもしれません。
だからこそ、自分が出会った人の「友達ごと」を増やすことが私は大切だと思っています。
実際に顔を合わせたことのある誰かの存在があることで、他者への関心や尊重の気持ちはより具体的になります。
世界で起きている「事象」としてではなく、その出来事に直面している「人の顔」を思い浮かべられること。
誰かを想って起こす行動こそが、世界を動かす力になると信じています。

そしてこれから

今後もForum2050メンバーとの絆を土台に、誰もが世界中の人とつながれる場へと発展させていきたいと考えています。JICA海外協力隊はジョージアだけでなく、アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東、欧州地域の世界各地で活動しています。仲間たちが現地で築いた関係が、国境を越えたネットワークになる可能性をこの交流会は持っています。
フォーラム2050とつくる交流の場を通して、日本を含む世界中の若者が出会い、語り合い、ともに未来を考える機会を広げていきたいです。
興味がある人は誰でも大歓迎です。
世界への扉は開かれています、ぜひ気軽に参加しに来てください。
あなたの関心がより良い世界を築いています。皆さんの参加をお待ちしています!!

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Forum2050は、「世界のこどもたち 一人ひとりの未来への想いが人類の未来を創る」をコンセプトに、企業や学校、教育機関等と連携しながら、子どもたちと共に未来の人類社会の平和と発展について、子どもたちが考えるきっかけを創造しています。

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