「問い直すことで、未来は動き出す。」―内と外をつなぐ-Forum2050メルマガ2026年3月号

こんにちは。Forum2050広報担当の駒走(こまばしり)拓三です。
先日、高円寺にて2025年度年次総会を開催いたしました。総会に先立ち、参加会員でオフサイトミーティング(企画会議)を行ったのですが、熱のこもった議論が交わされました。ミーティング冒頭には、ファシリテーターのプロでもあるメンバーの一人が、SOUNDカードによる組織開発手法で、対話のセッションを行ってくれました。彼が本企画をLINEで説明した際に、
「問いたいのは、フォーラム2050の内部は平和ですか?ってことです。

現状の社会やシステムが平和をもたらしていないのに、
フォーラム2050がこれまでのシステムのままで、
平和をもたらせるのかっていう発想です。

じゃあ、どうするんだよって、私に答えはありませんが、
それをみんなで作っていくしかないんじゃないでしょうか。」

というメッセージを送ってきました。

それを読んだときに、「なんて挑戦的なんだ、こういう視点が我々には必要だったのか」という思いが頭をよぎりました。
写真で見てわかるとおり、幅広い年齢層が参加したのですが、それぞれが相手を尊重し対等に意見を述べる姿を見て、我々が目指す方向性が間違っていなかったのだと実感しました。この様子を見て、課題でもある世代交代が思ったより早く訪れるのではと、期待感が沸きました。

総会の様子。ちなみに本会議は対面とオンラインのハイブリット開催であったため、カンボジア、アメリカ、バングラデシュからもメンバーが参加しました(写真したのPC画面)
SOUNDカードによる組織開発手法の様子
さて、2026年メルマガ3月号では、代表からの活動報告、学校長を務めるメンバーからのメッセージです。メルマガに対する質問、ご意見ありましたらメール等でお知らせください。こんなことが知りたいなどのご要望も大歓迎です!
 

―今回のニュースレターのトピック―

  1. 【団体活動実績】
  2. 【Forum2050代表 戸田隆夫からの報告】
  3. 【メンバーからのメッセージ】
目次

団体活動実績

最近の主な活動・イベント

2/21-3/21
2/22 ​ジョージアオンライン交流会
2/25​ カタリバアダチベースとの意見交換
2/26​ JICA人間開発部・地球ひろばとの連携協議
2/27 ​ すぎなみ協働プラザ往訪(来年度助成金事業に向けてのアドバイス)
3/4 ​ こどもゆめ基金助成金事業に関する面接
3/8 ​  横浜ピースサークル
3/14 ​すぎなみこどもまんなかまちはく(第30回まちはく)
3/16 教育協力NGOネットワーク(JNNE)との意見交換
3/18 埼玉県立浦和高校定時制2年生との対話(共生社会について)
3/21 ​企画会議・総会

Forum2050代表 戸田隆夫からの報告

皆様  昨日(3月19日)、東京や広島で桜の開花が観測されたようです。このお便りが届くころには、日本の各地では、次々と開花し、春本番を感じさせる季節となっているものと拝察申し上げます。皆様におかれては、お元気にされていますか?  

この1ヶ月の間も、Forum2050は、お陰様で新しい活動の経験をさせていただきました。その概要についてご報告をさせていただきます。

■横浜市から世界へ

3月8日、これまで3年近くおつきあいをさせていただいてきた横浜市から、声をかけていただき、横浜市ピースサークルというイベントに参加しました。このイベントは、国連の事務総長に世界の若者の声を届けるという国連の活動の一環であり、日本の自治体の中で横浜市が魁となりました。テーマは、2027年に横浜で開催されるGreen Expo(国際園芸博覧会)も視野に入れ、「平和×グリーン(持続可能な社会)」という難易度の高いものとなりました。

国連広報センター所長の根本かおるさんからは幅広い視野で激動する世界現勢を見渡す話、そして、一般社団法人かたわら代表の高橋悠太さんからは自分の生い立ちから紐解きつつ若者の目線から平和への取組みの大切さを説く話、これらの刺激的な二つの話を引き金として、80人を越える若者たちが、グループに分かれて議論をしました。当団体からは、野崎琉聖(長岡市から参加)、藤本真綾(横浜市民)そして板谷明香凛の3人が積極的に議論に参加しました。

私(戸田)は、全体のファシリテーターを務めさせていただいたのですが、正直言って、横浜市のみなさんの周到な準備と、そして、とにもかくにも意識の高い活発な若者たちのおかげで、さしたる苦労もせずにプログラムは進展し、最後の皆さんの発表にただただ感嘆するばかりでした。

彼らの議論で特に印象に残ったのは三点。一つは、「まじめ上等」というメタ認識。自分達が意識の高い集団であり恵まれた状況にあることを意識した上で、より多くの人々を巻き込むにはどうすればよいか、という成熟した問題意識を彼らがもっていたことです。二つ目は、「とことん楽しむ」。平和や地球温暖化の問題について、くそまじめに議論を重ねるだけでは人々は動かず世界は変わらない。楽しさが社会変革のムーブメントを起こすという彼らのマインドセットをたくましく思いました。そして、最後に、「世界中の人々が自由に出入りできるチャットの仕組み」を創ったら、という彼らのアイデア。実は、このアイデア、まさに、私たちが団体創設の段階から、私たちの北極星として目標に掲げていたものであり、私たちの言葉では「Imagine2050」と呼んでいるものです。世の中には、同じようなことを考えている人が少なからずいる、それらの人々の力をつなげ併せることができれば、何が起こるだろうか? 彼らの話を聴いていて背中を押される想いでした。

このイベントは、当団体の整理では、三本柱(①Imagine2050、②Kizuki Projectそして③VOGA)の三本目、つまり、Voices to Global Agenda(VOGA「次世代の声を世界に」)という事業の一環として、貴重な一歩にもなりました。

板谷明香凛、藤本真綾、野崎琉聖の三人はグループ発表でも積極的な役割を果たす。
「いつもは、主催者の立場で大変だったけど、今日は純粋に楽しめる」と藤本は余裕のコメント

本イベントの詳細はこちらもご覧ください。https://forum2050.com/2026/03/08/yokohama-peace-circle-2026/

■すぎなみ「こどもまんなかまちはく2026」

 3月14日、すぎなみくのまちはくは、今回で30回を数える伝統的イベントですが、当団体として初めて参加しました。
 場所は、いつも大変お世話になっているすぎなみ協働プラザ。高齢者の私ひとりがぽつんとブースに座っていてもテーマに照らして格好がつかないからやめようかな、と思っていたところ、若手メンバーでは最古参の板谷明香凛と同最年少の山際貫慈(小6)が参加できることになり、思い切って参加を決めました。
 このために当団体として初めてパネルを作りましたが、そのデザインは、板谷明香凛が担当してくれました。ラクスルで頼んでも少しお高めでしたが、光沢のある素敵なパネルです。これからもイベントのたびに使いたいと思います。

 新規参加団体ということもあり、朝一番の団体紹介、そして午後にも機会をいただき団体の活動を説明することができましたが、ここでも山際貫慈と板谷明香凛が滔々と説明。ほかの団体のみなさんがほとんどシニアの方々ばかりだったこともあり、杉並でのデビュー戦としては、多くの方々の注目を浴びることができました。
 一日かけて来客は十数組と少なめ、でも、ひとり一人から真剣な質問を受け、若手2人が堂々とこれに応える姿を頼もしく思いました。

ひとりでいきていく」と言っていたこどもたちの心を、もし、わずかでも揺さぶることができていたとしたなら、大変嬉しい、と改めて思った次第です。

 もちろん、反省点も多々あります。一言で言えば、遊び心が不十分。まじめな説明と展示だけでは、多くの人々、特に、私たちがつながりたいと思っている若い人たちやこどもたちを惹きつけることは大変難しいことだと感じました。何もないと困る、と急遽、拙著をじゃんけんで勝ったら差し上げる、というイベントを提案し、7冊お持ち帰りいただきましたが、次回、もしこのような機会があったとしたら、もっと人を惹きつける工夫をしなければ、と痛感しました。




団体紹介をする貫慈。威風堂々。
じゃんけんに負けるのもなかなか難しい💦
無事に本をゲット。後ろに見える大きなパネルが明香凛作。

「何をやっているの?」「何を目指しているの?」ベタな質問ほど答えるのが難しい。

■初の定時制高校でのチャレンジ

3月18日、浦和高校定時制2年生のみなさんと対話する機会を得ました。これは、JICA東京が主催するJICA出前講座の一環で、浦和高校がJICAに出前講座を依頼し、JICAから当団体が対話の機会を引き受けた次第です。テーマは、日本における外国人との共生のあり方。幸いなことに、生徒の中には、ネパール人2人、エジプト人1人、そして中国人1人が含まれていたために、対話もさまざまな視点からのものとなりました。

 この対話には、大阪からメンバーの三好華が参加しました。彼女は大阪の大学でビルマ語専攻、カンボジアでNGO活動に参加経験もあります。今のシェアハウスでは、インド人その他の外国人とも共同生活を送っており、このテーマに深い関心を持っているので参加してくれました。

 後で教頭先生ともお話をさせていただきましたが、やはり、定時制の生徒たちは、人生の経験値が高いとの印象を持ちました。また、言葉の端々に、クラスメートである外国人ルーツの生徒たちへの思い遣りも感じられました。「外国人との共生」というテーマで話をすると、最近は、若い人たちの間でも、「外国人が増えると治安が悪くなるので不安だ」、「これ以上受け入れない方がよい」「日本の習慣や文化を守ってもらえるのか?」というコメントがよく聞かれるのですが、今回の機会では、「事実はどうなっているのか?」「ニュースやSNSはそのどの部分を伝える傾向があるのか?」などについて特に犯罪発生率を題材に議論を深めることができました。

 このテーマは、これからもいろんな機会で掘り下げていくことになると思います。「平和を自分ごととして考える」ということをつきつめていくと、結局のところ、身近にいる外国人との共生を無視して語ることができません。他方で、これまで、「平和」を巡る議論と「多文化共生」を巡る議論が切り離されて扱われてきたという傾向も否めません。たとえば、多くの自治体では、平和事業を担当する部署と、多文化共生を扱う部署は異なっています。私たちは今、学校はもちろん、各地の自治体や市民団体と連携しながら、この二つのテーマに橋を架けていくことの重要性に着目し行動していきたいと思っています。
外国人との共生は三好華が今後特に深めていきたいテーマ。
もちろん、不安もある。でも向き合っていこうという姿勢が嬉しい。
ここまで読み進めていただきありがとうございます。
 皆様とは、またさまざまな機会にお会いできますことを心から楽しみにしております。明日21日には、正会員と運営メンバーが集い、NPO法人としての年次総会を開催します。次号では、その模様や成果も含め報告をさせていただきます。団体としてまだまだ至らぬところだらけですが、これからも謙虚にしかし精一杯前を向いて進んで参りますので、引き続きいろいろとアドバイスやご支援をいただけますと幸いです。ご質問や疑問があれば、是非気軽にお声かけください。
 
 末筆となりましたが、日本では、三寒四温で気温差の激しいこのごろ、皆様におかれては、どうかくれぐれもご自愛ください。

2026.3.20
杉並区高円寺にて
戸田隆夫
携帯:08058967912
メール:toda@forum2050.com
フェイスブック:https://www.facebook.com/takao.toda.54
X:https://x.com/forum2050?s=21&t=-jQeTjzOoHjrmEbKJvNwNg

メンバーからのメッセージ

今回は、愛知県で学校長を務める梶田 明敬さんからのご報告です。

つなぐ ~ 子ども達が見つめた“世界”と“自分”

◇中学2年生「生き方講座」の開催
1月30日(金)5,6限に、2年生「生き方講座」を開催しました。これはキャリア教育の一環として、職場体験活動を終え、いよいよ自分たちの進路を本格的に考え始めなくてはならないこの時期に毎年行っています。講師は、今年で3回目となる戸田隆夫代表です。
 
◇世界で起こる現実に触れて
講演のタイトルは「未来の『私』と未来の『世界』」。子どもたちがこれから生きていく社会がどう変化していくか、そしてその中でどう生きるのか――予測困難な時代を考える多くのきっかけをいただきました。
前半は、いま世界で起きている様々な現状について知見を深めました。紛争や戦争、学校に行けない子どもたち、児童労働で家族を支える子どもたち、水や電気が簡単に手に入らない国々の現実。日本では想像もつかない状況が今この瞬間にも起こっていることを知り、子どもたちは驚きと戸惑いの表情を見せていました。

◇ルワンダとカンボジアの「生の声」
後半はアフリカのルワンダでのお話でした。1994年、民族紛争が激化し、多くの命が犠牲となった惨劇。戸田代表が現地で支援活動に携わり、深く関わってこられた国での出来事を、写真やエピソードとともに語ってくださいました。また、1970年代後半のカンボジアでの少年兵の話も紹介され、子どもたちが自分事として考えられるよう導いてくださいました。
こうした「生の声」を直接聞いたことにより、子どもたちは「平和とは何か」「普通とは何か」「幸せとは何か」といった問いに真剣に向き合っていたように思います。
 
◇未来へつながるメッセージ
最後に戸田代表は、子どもたちへ次のメッセージを贈ってくださいました。
「私たち一人ひとりの『想い』は、時間と空間を超え、未来へ、世界へつながっていく。私たち一人ひとりが幸せであるために、どうつながっていくか。」
未来の社会を担う子どもたちが、国境を越え、同じ空の下で手を取り合い、つながっていく。そうした姿が広がり、幸せにあふれた笑顔が世界中で見られる日が訪れることを、心から願っています。

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Forum2050は、「世界のこどもたち 一人ひとりの未来への想いが人類の未来を創る」をコンセプトに、企業や学校、教育機関等と連携しながら、子どもたちと共に未来の人類社会の平和と発展について、子どもたちが考えるきっかけを創造しています。

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