開催報告:2024年度横浜市国際平和講演会 

2024年度横浜市国際平和講演会

2024年8月25日、パキスタンとアフガニスタンの人々のために35年に亘って現地で活動を続けた中村哲さんの記録映画の上映会、そして、その映画を制作した谷津賢二監督と星槎高校の3年生の生徒たちを交えての座談会が、横浜市役所のホールで行われた。

ファシリテーターを務めた代表と戸田は、最初は、中村哲さんの偉業から私たち凡人一人ひとりができることを学ぶのはとても難しいと感じたが、谷津さんや感性豊かな高校生との会話から、少しだけ視界が開けた、と語る。 まずは、「犬も歩けば棒に当たる」。自身で限界を定めず、動く。そして、中村医師は土木技師になった。「川面を流れる木の葉よりも、川底に沈む石となれ」。これだ、というものが見つかったら、徹底的にそこにこだわり続ける。こうして中村哲さんは、35年間、辺境の人々の尊厳にこだわり続けた。そして、「一隅を照らす」。敬虔なクリスチャンであったが、最澄の言葉を重んじ、人それぞれが、その場でできることを重視。これらは高校生たちの心にも響いた。自分が稼ぐお金をしっかりと社会のために使いたい、保健医療の分野で前例のないことにも挑戦したい、身近な人々を助ける人になる、不条理への怒りを社会を良くするパワーに代えたい、と一人ひとり自分の想いを語る高校生たちは、会場を埋めた人々の心にもきっと何かを刻印したに違いない。
上映会の後の横浜市長の挨拶、そしてこれに続く座談会の模様は、下記をご覧ください。

神奈川新聞社の記事
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