「平和は、すぐ隣から始まる。」― 人と人とのつながりが未来をつくる Forum2050メルマガ2026年7月号

こんにちは。Forum2050広報担当の駒走(こまばしり)拓三です。

現在、夏休みで日本の実家に帰省しています。久しぶりの日本ですが、とにかく暑い!カンボジアではトゥクトゥク(三輪タクシー)で気軽に移動できますが、日本では歩きや電車が中心。駅までの数分で滝のような汗をかいてしまいます。

そこで人生初の日傘を購入。正直、半信半疑でしたが、使ってみると驚くほど快適で、今では手放せない相棒になりました。

この暑さを体感すると、気候変動は決して遠い話ではなく、私たちの暮らしのすぐそばまで来ていることを実感します。身近な出来事をきっかけに世界へ目を向けることも、未来を考える第一歩なのかもしれません。

さて、2026年メルマガ7月号では、平和とは「誰かのための理想」ではなく、「自分の大切なものを守ること」から始まるというメッセージをお届けできればと思います。メルマガに対する質問、ご意見ありましたらメール等でお知らせください。こんなことが知りたいなどのご要望も大歓迎です!

―今回のニュースレターのトピック―

  1. 【団体活動実績】
  2. 【Forum2050代表 戸田隆夫からの報告】
目次

団体活動実績

1.【団体活動実績】
最近の主な活動・イベント

6/21 鹿目さん(Atlier de NATURA)との意見交換
6/23、6/28  庄村さん(看護大学生)へのインタビュー(教材開発)
6/23 平和教育の効果に関する論文作成勉強会
6/25、7/08  春仲さん(Grafic Recording Designer)との打合せ(7/26.9/11イベント関連)
6/27 キュリアスプロダクション株式会社との打合せ(教材開発)
7/02 山本さん(アクセンチュア)との打合せ(7/29講演会)
7/06 聖地の子どもを支える会との打合せ(8月の取材依頼)
7/10 日本国際学園大学での講義(「平和を自分ごとに」教材骨子案の検証)
7/11 NPO広報についての勉強会(すぎなみ協働プラザ主催)
7/12 ジョージアとの交流会(第11回)
7/13 木下寛士さんほか(カスタマークラウド株式会社)との意見交換
7/14 河野さん(UNWG Newsletter Chairwoman)との意見交換
7/15 吉田さん、松浦さん(ICAN)との打合せ(フィリピン取材)
7/18 和洋九段女子高等学校での取材(水野校長先生、高校生と親御さん)
7/18 サンディアさんご一家の取材

Forum2050代表 戸田隆夫からの報告

皆様

 ちょうど、この原稿を書いているとき、関東地方で、梅雨明け宣言が出されましたが、酷暑が続くこの季節、皆様におかれては、お元気にされていますでしょうか? どうか、くれぐれもご自愛ください。

 私の方は周りの大切な人々が相次いで変調をきたし、自分の無力さを痛感するとともに、今、しみじみと健康というものの大切さを噛みしめております。Forum2050の活動でも、「失ってみてはじめてその大切さがわかるもの」として、しばしば、「平和」と「健康」を併置して対話することがあります。改めて、この両者の共通点については考えさせられるところがありました。

■「綺麗事としての平和」と「善意だけでは創れない平和」

 「平和で豊かな未来」は、近づくどころか、遠のいている感があります。

 イラン、ガザ、レバノン、イエメンを含む中東情勢とウクライナ・ロシアの紛争では、むしろ暗いニュースが多く、また日本ではほとんど報道されていませんが、ミャンマー、スーダン、DRC・ルワンダ国境など、今この瞬間も大切な命が失われています。それらの紛争は、私たちの手ではどうしようもなく、仮に、私たち一人ひとりがそれらに対して真剣に想いを馳せたとしても、そこで失われていく人々の暮らしや尊厳、そして命を救うことはできません。

 「だから、そんなことを考えていても仕方がないのでは?」

 「そもそも、なんだけど、『平和』という言葉自体が叶うことのない綺麗事なのでは?」

 私は、寝ても覚めても、このことを考え続けています。

しかも、考えるだけではなく、その日その日でできることをやってみようと動き続けています。そうすると、ほんの少しずつ、ですが、何か違った風景が見えてきているような気がしています。

ひとつは、平和を創るのも壊すのも、人が動くのは、一人ひとりの大切なものを守るためであり、逆に言えば、そこに関わってくるものと認識されない限り、「平和」とは綺麗事に終わるということです。

そして、もうひとつは、そのためには、人々の善意に訴えるのみでは不十分であり、一人ひとりの暮らしや尊厳、そして場合によっては命に関わるものとして、「平和」という茫漠とした概念を再定義していく必要がある、ということです。

■仙台でのトライアル:「私の大切なもの」と「平和」

 私が教えているいくつかの大学では、必ず講座の最後に平和について話すことにしていますが、今月には、仙台の大学で、「平和を自分ごととして考える」ということについてトライアル授業をやってみました。

 いきなり、「平和とは」とは入らず、まず「あなたにとって大切なものとは?」という質問をしてみると、以下のような回答が返ってきます。ご覧のように、人それぞれとはいいつつも、友、家族、自分というものに収斂(しゅうれん)している様子がうかがわれます。

次に、「そもそも平和って何?」と尋ねると学生たちは相当困ったような顔をしながら応えてくれるのですが、次のような結果となります。これは一部の学生の回答ですが、そのままの順番でそのまま忠実に表現したものです。一人ひとり、考えれば考えるほど、さまざまな表現を使って個性豊かな回答をしてくれます。

そして次のステップで、「もし平和が失われたら、どう思う」と尋ねてみます。

 今回は、二十歳前後の大学生でしたが、小学校高学年から若い社会人まで、そして、日本人に限らず、外国の人々でも、多くの場合、ここで人々はある「気づき」を得ます。

 「気づき」はいろんなかたちで表れますが、敢えて一言で集約すると次のとおりです。

 「平和が失われるということ=自分の大切なものが守れなくなること」

■「気づき」から「自分ごと」へ

 この「気づき」は、「平和」という綺麗事が、程度の差こそあれ、ある程度は、「自分ごと」の領域に近づくことでもあります。

 そこで、最後のステップとして、「平和な未来のために、あなたは何をしたいですか?」と尋ねます。

 募金とか、選挙とか、ニュースとか、国際情勢の勉強とか、答えはさまざまですが、ここで、より多くの人が、自らの周りに居る人々とのつながりや人間関係を「平和という文脈」で捉え直すことを始めます。つまり、最後のこの問いに対しては、「自分の大切なものを守る、という自分ごととして、『平和』を捉え直して、考え始めるのです。

 もちろん、その結果、どのようなことに新たに関心を持ち、どのようなアクションをとろうとするか、は、人それぞれであり、それらについては、良い悪いをコメントせず、自由に発言してもらうことにしています。

■教材開発プロセスの大切な「副産物」

 先ほどまで述べた四つのステップを今般の教材開発(平和を自分ごととして考えるための教材開発)においても踏襲しつつ、今、多方面での取材を進めています。

 今月(7月)には、看護大学の庄村さんや、(和洋九段女子高等学校の水野先生の協力を得て)同校の高校3年生とその親御さんにも取材をさせていただきました。(水野先生、庄村さん、本当にご協力ありがとうございます。) そして、アートで人を繋ぐというアジェンダで日々活動されている鹿目さんのご紹介で、練馬区に在住するネパール人のご一家も訪ねることができました。(鹿目さん、貴重なご縁をありがとうございます。)

 なるべく多様な人々(特に中学生を中心とする若い人々)の率直で多様な意見を集め、より多くの皆さん(特に未来とか平和とか普段あまり関心のない人々、中学生等)に考えてもらうための材料(動画素材)として、今、各所でこういった取材をさせていただいております。

教材開発というプロジェクトそのものは、まだまだ途上ではありますが、このプロセスで、これまで出会えなかった人々に会い、これまで話せなかった話をすることができ、これまでに考えられなかったつながりを得ることができています。これらのご縁やつながりに深く感謝しつつ、活動を進めていきたいと思っております。

右から、サンディアさん、シータさん、長原さん、サミプくん、そして鹿目さん シータさんの背後には、ネパールの国旗がみえる
右から、サンディアさん、シータさん、長原さん、サミプくん、そして鹿目さん
シータさんの背後には、ネパールの国旗がみえる

■身近な平和構築=?

 サンディアさん(16歳)のご一家は、4人暮らし。お父さんは山梨県でカレー屋さんを営んでおり訪問時は不在でしたが、お母さんのシータさん、そして弟さんのサミプくん(昨日から12歳!)と、平和について、日本について、いろんなお話をきかせていただきました。

 その一部は、上述の教材の素材として活用させていただきたいと思っていますが、この訪問を通じて、取材目的を果たすということに限定されない大きな学びもありました。

 お隣の日本人のご夫婦、そして、今般の取材にもご一緒いただいたご近所の長原さん(90歳)など、サンディアさんご一家と近所の人たち(日本人)は、素敵な関係を築いておられました。

 今、外国人の滞在資格の厳格化が進められているようでしたが、そのような中で悩みの絶えないシータさんも、ご近所の皆さんの話になると、「まるで大きな家族のようです」と幸せそうに話されていました。ご一家の玄関はいつも開け放たれており、団地のご近所の皆さんが気軽に立ち寄り、ネパール紅茶をのみ、あるいは、食事を共にし、あるいは、サンディアさんやサミプくんの面倒をご近所がみたり、、、そこには、昔の日本のコミュニティを彷彿とさせるような状況がありました。

 ご縁をつないでくださった鹿目さんがポツンと

 「この空間、この状況が、平和というものなのかもしれませんね。」

 私もそれに深くうなずきました。

 多様性と向き合い、人々がつながり、それぞれが大切に思う暮らしや尊厳を助け合いながら守っていく、そのための日々の努力は、私たち一人ひとりが、それぞれの置かれた立場や状況の中でできることではないか、と思いました。

今回もとりとめもない散文となってしまいましたがご容赦ください。

もし、私たちの活動に理解を示してくださる可能性のある人が周囲にいらっしゃったら、どうかご紹介ください。もし、僅かな時間でもお話を聴いてくださる人が周りにいらっしゃったら、私の方で物理的に許す限り、いつでもどこでも対応させて頂きますのでどうかよろしくお願いします。少しずつでも共感と行動の輪を拡げていくことができれば、と思います。僅かずつでも、毎日、動き続けて、少しずつでも、このネットワークを拡げていくことができれば、と切に願っています。

また、新しく購読をご快諾いただいた方におかれては、これからよろしくお願い申し上げます! 団体としてのこれまでの軌跡に関しては、是非、バックナンバーもお手すきの折にご笑覧ください。

そして、これからも、どうかご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、酷暑が続く中、皆さんにおかれてもどうかくれぐれもご自愛くださいね。

2026.7.20
杉並区高円寺にて
戸田隆夫
携帯:08058967912
メール:toda@forum2050.com
フェイスブック:https://www.facebook.com/takao.toda.54
X:https://x.com/forum2050?s=21&t=-jQeTjzOoHjrmEbKJvNwNg
(このXもようやく投稿300回を超えました細々とですが少しずつ拡充していきたいと思っています。)

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Forum2050は、「世界のこどもたち 一人ひとりの未来への想いが人類の未来を創る」をコンセプトに、企業や学校、教育機関等と連携しながら、子どもたちと共に未来の人類社会の平和と発展について、子どもたちが考えるきっかけを創造しています。

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